現役薬剤師まりりん現役薬剤師まりりん

薬剤師が転職する際、履歴書の記入で一番悩む項目に志望動機が挙げられるのではないでしょうか。

文章に起こしてみると全くまとまらなかったり、納得いくようなニュアンスにならなかったり、なんてこともよく耳にします。

そこで今回は、薬剤師の転職に役立つ、志望動機の書き方のポイントや事例などをご紹介します。

薬剤師の転職と志望動機のポイント

まずは、薬剤師の転職時に役立つ、基本的な志望動機の作成ポイントをご紹介しますね。

薬剤師の志望動機のポイント「スキルアップ+αで好印象」

担当者への印象がよさそうな「スキルアップ」と言うワード。この「スキルアップ」のワードを使用する際に+αの具体的な理由を追加すると、良い印象を与えることができます。

スキルアップ+自己研鑽したい
「もっと勉強会に参加して、スキルアップしていきたい」など、具体的な理由をにプラスすれば、比較的時間に余裕のある職場で好印象になるでしょう。

スキルアップ+一人ひとりの患者さんを大切にしたい
「以前の職場では患者さんのお話を十分に聞けなかったので、患者さんに聞く力をスキルアップしていたい」、など、以前の職場で感じたネガティブな状況からの、前向きな理由であるスキルアッププラスすれば、地域密着型の職場では好印象になります。

スキルアップ+プライベートを充実させたい
近年、家庭や趣味に理解のある会社が増えています。「子育て時間が欲しい」、「英語を勉強したい」などに加え、「プライベートを重視する分、スキルアップできるよう頑張ります!」など回答すれば好印象になります。

薬剤師の志望動機のポイント「人間関係は志望動機としてOK?」

「アットホームな会社」や「風通しの良い社風」と、求人に記載されている調剤薬局などで、人間関係を志望動機に挙げるのはもちろんOKです。

さらに見学した上で、「みなさんが楽しそうに働いていた姿に安心しました」であったり、「患者さんに対しての真摯な姿勢を見て、憧れました」などと言えば、好印象になるでしょう。

ただし、前職で「嫌な上司がいて」、「使えない同僚ばかり」など、ネガティブで愚痴のような理由は、志望動機としてNGですので注意してくださいね。

薬剤師の志望動機のポイント「自己アピールする3つの方法」

言わずもがな、薬剤師の志望動機の中に自己アピールを盛り込むと、より好印象を与えることができるでしょう。

実際の薬剤師の自己アピール方法として、3つの事例をご紹介します。

今までの薬剤師経験を生かした仕事ができます!
例えば、今まで同業種に勤めていた薬剤師(調剤薬局→調剤薬局など)であれば、即戦力になれることを猛アピールしましょう。「明日にでも来てください!」なんて言われてしまうこともあるかもしれません。

長く勤めたいです!
調剤薬局やドラッグストアの場合、実際に薬剤師の入れ替わりも激しいものです。そういった場合、「長く働き続けたい」と言う意志は好印象にもなります。しっかりアピールをして行きましょう。

管理職の経験があります!
薬局長や管理薬剤師の経験は、転職先で重宝されます。管理職の経験がある場合は、必ずアピールしましょう。

好印象の志望動機を作成して、働きやすい職場での生活を今すぐスタートさせましょう!

薬剤師の採用先別の志望動機のポイント

お次は、薬剤師の採用先別で志望動機を作成するポイントについてご紹介します。

調剤薬局へ転職したい薬剤師の志望動機のポイント

今まで調剤薬局で働いたことのあるケースと、調剤薬局未経験のケースで分かれますが、前者の場合は、「専門性の追求」「進化して行きたい」と言う志望理由が多い傾向にあります。

例えば、小児科の門前調剤薬局勤務の薬剤師の場合、小児科関連薬剤の基礎知識は学んできたということになりますが、より広範囲の他科領域を学びたいと思えば、それが次の調剤薬局へ転職したい志望動機となるでしょう。

また、進化という意味では、例えば開業医の前にある調剤薬局から大学病院の前にある調剤薬局への転職など、より専門性の高い薬剤の処方の可能性がある薬局への転職ということも志望動機となります。

さらに、もともと調剤薬局での勤務が未経験の場合には、その業務そのものに対する興味を志望動機とするのが一般的でしょう。いずれにしても患者さんの役に立ちたいというポイントは共通事項です。

ドラックストアへ転職したい薬剤師の志望動機のポイント

ドラッグストアの志望動機は、より小売業に近い形への志望動機が多い傾向にあります。

OTCと言われる、一般用医薬品については、薬剤師資格を持っていなくても受け渡し(販売)可能です。

とは言え、薬剤師しか販売できない医療用医薬品も一緒に店頭に置いていることを考えると、患者さん(顧客)にとっては、より専門性の高い薬剤師からアドバイスを貰いたいと考えるのが自然です。Face to Faceをキーワードにして、志望動機に絡めるのが良いでしょう。

製薬会社へ転職したい薬剤師の志望動機のポイント

製薬会社への志望動機はMR、マーケティング職種、研究開発など、役割によって志望動機が変わってきます。

まず、MRについてはコミュニケーションを取るのが好きだからなど、専門家(Dr)の処方方針に一番影響を与えられるポジションに自分が立つことで、患者さんの役に立ちたいといったことが主な理由となるでしょう。

また、マーケティングに関しては、MRのサポート的な役割となります。直接的にはDrに影響を与えられなくとも、最前線にいる多くのMRに対して、自分の専門的知識を生かして作成した宣伝資材等が間接的にでも患者さんの役に立てることが魅力的である旨を志望動機にすれば、担当者も納得することでしょう。

研究開発については、多くの説明は不要かと思いますが、医療の発展に自分の研究成果が役立ち、患者さんの役に立てる点が志望動機としては強いでしょう。

薬剤師の転職と面接

志望動機はまとまったものの…「初対面の人と話すのが苦手」、「質問にうまく答えられる自信がない」というように、面接は緊張しますよね。ここでは、薬剤師が面接を成功させるためのポイントや最低限のマナーをご紹介します。

薬剤師の面接時の服装マナー

電話したときには、普段着でも良いと言われたけど、実際面接って何を着ていくの?と悩むことってありませんか。

調剤薬局やドラッグストアなどでも、面接を受けに行くときはできるだけスーツで行きましょう。スーツで行く方が間違いありません。もしも、普段着で行くならばジーンズなどは避けて、ジャケットを羽織るなど清潔感のあるきれいめな服装を選びましょう。

また、髪型についてですが、面接のときだけでも、髪色は落ち着いたダークカラーにして、長い髪は一つに結ぶなど配慮した方が無難です。他に勤務している年配の薬剤師が見ていて「面接でもあの髪型」となると、働き始めてから言われ続ける可能性もあります。

薬剤師の面接でのポイント

面接では、どんなことを聞かれるのか?気になりますよね。

他職種と同様に薬剤師の面接では主に志望動機や経歴について聞かれます。

よく見られたいからと、ドラッグストア経験しかないのに「調剤薬局に勤めていました!」なんて嘘をついたりする必要はありません。志望動機や転職理由については、常識的な範囲で素直に答えましょう。面接で大切なことは、笑顔とキレイな言葉遣いです。ニコニコと笑顔で、ハキハキとした敬語での応対ができれば問題ありません。

調剤薬局やドラッグストアの薬剤師は未だに人手不足です。正社員ではなくパートでも、それほど若くなくても、長く働いてくれそうな人材であれば採用される傾向にあります。万が一面接でうまくいかず、不採用となっても気にせず他の職場を探してみましょう。

薬剤師の面接は、業種や職場によって聞かれることは様々ですが、形式的なもので採用とは関係がないことがほとんどです。特に大手チェーン、中小薬局ともに薬剤師不足は深刻です。「一刻も早く、新しい薬剤師に来てほしい」という気持ちで待っていますので、気負わず気軽に薬剤師求人に応募をしてくださいね。

薬剤師さんに聞いたリアルな志望動機

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最後は、実際に転職経験のある薬剤師さんに伺った、リアルな志望動機や志望動機を作成するポイントについてご紹介します。

MRりか

MRに転職しました。私はインパクトのある志望動機で目に留まるように心がけていました。採用側はたくさんの志望動機を見ているので個性のある動機が好ましいかなってことで。知り合いの人事担当の人から聞いた内容なのであながち間違ってはいないと思います。

受ける側としては少しでも印象を良くしたいので、会社の売上アップに貢献したいというような動機を記載してしまうのですが、採用側からすると個人でそこまで貢献出来ることは無いので(期待していない)特に
ポイントアップには繋がらないっぽいです。

それよりも個性的なビジョンをもった人材を採用したいとのこと。

結局薬剤師の場合はほとんど基礎は出来ていますし、採用してから十分社会人として育成出来るのでその時点での優劣よりも、数年先にどうなっているか?という考えで選考するので、何か光るモノがあった方が良いみたいです。

面接の時は基本的な質問が決まっていますが、それ以外は履歴書の内容に対して質問されます。その際に面接官の印象に残るような回答が出来る志望動機を記載するというのも重要
ですね。

相手も人間ですし都度変わるので「鉄板」というコメントも難しいのですが、どんな世界でも競争を勝ち抜くには何かしらの個性が必要だと思っています。

かなかな

私は調剤薬局での勤務しかしたことがないんですけど、薬剤師の場合はキャリアアップの明確な手段が転職に依存することが大変多いので、面接と書類選考に対する比重は非常に大きいと思うんですね。

だから志望動機に関しても、かなり綿密にコンサルタントさんと相談しながら作成しました。転職の場合は、具体的に何でそこの職場を志望するのかをアピールしないと説得力に欠けますよね?私は現在、大手ではない個人経営の薬局に勤めているのですが、その際にはこんな感じで書きました。

「薬剤師として働く上で心がけている事は、調剤一辺倒になるのではなく、患者さんとの心と心の対話だと思っております。

いくつかの調剤薬局を見学させていただきましたが、御社の職場環境で1番心を奪われた事が患者さんとの距離間です。患者さんが持つ調剤薬局のマイナス要素を研究し尽くし、常に患者さんの目線に立ち経営をしている・・・医薬品の受け渡し窓口にパーテーションを設け個人情報保護を徹底し、24時間体制で地域社会に貢献している事です。

また、現場で働く薬剤師の為に積極的に研修や勉強会を開き、個々人の能力を高め資格習得のバックアップを積極的に行っている事も大変魅力に感じました。

自分自信の経験に胡座をかくのではなく、常に高い志を持たせ、地域社会に密着した薬剤師を目指せる環境を提供している御社は、今後の薬剤師としてまた1人の人間として大きく成長出来ると思い、志望させていただきました」

こんな感じです。あまり参考になるか分かりませんが、やはり応募する前に1度職場見学をしていると、志望動機にも何故ここを志望するのか?について説得力のある文章を書く事が出来ると思うんですよね。

新卒で入社するのとは立場も境遇も違う訳なので、アピールポイントも違ってきます。特に気をつけて頂きたいポイントとしては、自分の向上心や目標を高く持つこともそうなのですが、いかに自分の経験がどのような形で転職先に貢献出来るか?だと思うんです。

私の以前の職場は門前だったこともあり、応需先も幅広く様々な領域の処方箋を取り扱っていたんです。その経験は、もちろん次の転職先で役に立ちますよね。薬剤師業界における転職の意義とは、自信のキャリアアップを図る事。そして雇用主にとっては、いかに優秀な人材を長期的に採用出来るかと言う事です。

つまり自分自信が戦力にならないと思われたら、採用は流れてしまうと言う事なんです。上記の例文の他にも、自分自信をアピールする事も忘れずにしておきたいです。ちなみに転職サイト経由の場合は、必ずコンサルトさんと納得がいくまで書き直す事をおすすめします。

さちこ

私は門前薬局からドラッグストアへ転職しました。

以前の職場では、小規模病院の門前薬局で勤務していました。主に皮膚科、内科、整形外科がメインの処方箋で、1日に約100枚近くの処方箋を取り扱っていたんです。

私がそのドラッグストアを志望した理由は2つあります。

まず転職先について私が学生時代に1顧客として度々利用しており、調剤業務だけでなくOTC医薬品に大変力を注いでいると感じたことです。まだまだ日本では自身の健康管理に対しての意識が低いのが現実です。私自身薬剤師としての経験と知識を活かし、1人1人にあった健康管理をOTC医薬品を通し指導出来る環境は、大変魅力的に感じました。

もう1つは、転職先のドラッグストアが地域社会への取り組みとして、24時間対応で在宅医療にも力を注いでいたことです。高齢化社会を迎えた日本の薬剤師のニーズを的確に捉えた取り組みに共感しました。私自身の調剤経験を生かしつつ、地域への奉仕の精神を忘れず日々の職務に望みたいと思っています。

私はあまり文章が得意じゃないのですが、自分の言葉で的確に何に魅力を感じ、自分には何ができるのかを上手く表現できていれば十分伝わると思います。私は転職コンサルトさんに添削してもらったのですが、赤ペン先生じゃないですけどかなり真っ赤になって返ってきました・・・でもこうして添削までしくれたおかげで、安心して面接に望めました。

喜ぶ

下記は、私がメーカーから調剤薬局へ転職した際の志望動機です。

「前職はメーカーの管理薬剤師をしておりましたが、他県への転勤を命じられましたが、家庭の事情で応じることができずやむを得ず退職することとなりました。

以前より貴局は地域のかかりつけ薬局として、親しみやすくアットホームな雰囲気の薬局であることを存じておりました。貴局で薬剤師の応募をしているのを知り、ぜひとも働きたく応募させて頂きました。調剤は未経験ですが、前職で得た経験を元にスキルアップをし、これからのライフワークにしていきたいと思っております。

仕事には積極的に取り組み、日々努めてまいりますのでどうぞよろしくお願い致します」

子育て中ゆみ

メーカーのDI担当→産休→調剤薬局→ブランク→調剤薬局へ転職しました。その時の志望動機です。

「産休までは、メーカーに勤務しておりDI業務に携わっておりました。結婚後は総合病院前の調剤薬局で約1年勤務し、医薬品に調剤に関する基本的な医療知識は持ち合わせています。

育児によるブランクはありますが、薬剤師の資格を活かして再び活躍したいと思っています。私は人とのミュにケーションが好きです。子育ての経験より、子どのの患者さまが多い貴局では自分の育児経験を交えて服薬指導ができると思います。

御社では調剤が未経験者にもきめ細やかな研修制度を設けられていらっしゃるとのことで、調剤経験が浅い私でもしっかりと勉強してから現場にでる力を習得できると思い応募いたしました」

何箇所か落ちましたが…最終的に良い職場に恵まれました。

ふみこ

結婚後に夫の赴任地に住み、調剤薬局へ転職したときの志望動機はこんな感じでした。

「主人の転勤のため、この地に引っ越してきました。

結婚前は皮膚科クリニック近くの調剤薬局に勤務しており、主に皮膚科領域の院外処方箋の調剤を行ってきました。いつも地域の患者さんであふれている貴局は自宅から近く、また貴局も皮膚科の処方箋を多く扱っておられることを知りました。

こちらなら前職での経験を生かして働けると思い、すぐに応募させて頂きました。皮膚疾患や軟膏剤などの知識は誰にも負けません。地域医療に貢献する薬剤師として活躍したいと思います」

まとめ

現役薬剤師まりりん現役薬剤師まりりん

薬剤師が転職する際に役立つ志望動機について詳細にまとめてみました。

志望動機作成のポイントや薬剤師さんの志望動機を知ることで、何かしら参考になったら嬉しいです。

まずは薬剤専門の転職サイトに登録して、まずは情報収集からはじめてみてはいかがでしょうか。

気になる薬剤師求人の職場環境や労働条件など、事前にキャリアコンサルタントに確認することもできますよ。

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