
こんにちは。人より転職回数が多め?の薬剤師のまりりんです。
60歳以上で転職なんて無理に決まっていると思いこんでいませんか。まだまだ薬剤師は慢性的に不足しておりますので、60歳以上だからといって転職を諦めるのは早いです。
今回は、そんな60歳以上の薬剤師さん向けに転職に役立つ情報をご紹介します。
60歳以上の薬剤師におすすめの求人
60歳以上といえば、普通の会社であれば定年を迎える時期ですが、薬剤師は違います。まだまだ必要とされている年齢です。特に薬剤師は70代で働いている人もいるほど、どこの会社でも大切にされます。
実際に、日本調剤グループが運営する薬剤師転職サイト「ファルマスタッフ」で、60歳以上可の薬剤師求人を検索したところ、174件の薬剤師求人がヒットしました。
(ファルマスタッフ 全国×60歳以上可の検索結果 2018年11月現在)
多くはないですが、このように60歳以上も可能な求人もあるのです。
60歳以上の薬剤師さんには調剤薬局求人がおすすめ
体力面の不安は調剤薬局が安心
60歳以上と言うと、「若い頃のように、体が思うように動かない」と感じることがありますよね。
ですが、調剤薬局では品出しや棚変えのあるドラッグストアと違い、重い荷物を持つことはめったにありません。走ることも、せいぜい「患者さんのお薬手帳を渡し忘れてしまった」と言う時くらいでしょう。
60歳以上の薬剤師を雇う際に、重労働や体力を使う仕事を任せる薬局はまずありません。例えば在宅で経管栄養を処方されていて、重い荷物を階段で運んだりと言った患者さんはたまに見られますが、在宅担当がたった1人ということはありません。
そういったことから調剤薬局では、体力面で心配をする必要がないでしょう。
また、「新しいことを覚えるのが難しくなっている」と、転職に踏みとどまっていませんか。
確かに新しい職場で、覚えることは数多くあるでしょう。しかし最近では、薬局の電子化がかなり進んでいます。薬の知識について、電子薬歴の導入されている薬局では、そこまで必要とされません。
電子薬歴は、添付文書を表示したり、併用禁忌をお知らせする機能があります。スマートフォンやパソコンがある程度使えれば、簡単に電子薬歴で薬について調べることができます。
「実際に機械は苦手」という60歳以上の女性薬剤師さんが、苦手と言いながらも、3カ月程度で電子薬歴を使いこなしていた事例もあります。
60歳以上の薬剤師は体力や知識より経験が大切
年配の薬剤師に求められるのは、体力や知識より経験が大切です。
特に管理薬剤師や薬局長はストレスが多いため、若い人材は辞めやすく不足しがちです。その為、管理職経験のある薬剤師を募集している求人がたくさんあり、部下を取りまとめる能力、育てる力はどこの薬局でも重宝されます。
また、持病があったりなど病気の経験は、頭でっかちな知識よりも薬剤師として働く上で活きてきます。病気を実際に体験することで、より患者さんに共感し、的確にアドバイスをすることができますよね。
歳を重ねてから薬剤師として転職するには、勇気がいります。ですが、60歳はまだまだこれからです。経験が豊富な人材を、必要としている薬局や企業は少なくありません。若い世代に負けずイキイキと働いて行きましょう。
60歳以上の薬剤師さんにおすすめのパート求人
今まで一生懸命働いたから、今度はパート薬剤師として、無理なくのんびり働きたいという方もいるでしょう。薬剤師のパート求人の中には、医薬品を取り扱う企業の倉庫管理の仕事など定年退職後の方におすすめの求人もあります。
業務内容が簡単でマイペースにできる仕事であり、若い人が働くには特にスキルアップなども期待できない内容であることから、企業の側としても辞めずに長く勤めてくれる定年退職後の薬剤師パートを希望する場合もあります。
求人としてはまれですが、ゆっくり仕事ができる環境を探している方は探してみてもよいでしょう。
60歳以上の薬剤師の転職に役立つQ&A

ここからは、実際に薬剤師さんに60歳以上の薬剤師に纏わるお話しをインタビューしていきたいと思います。
転職を検討している60歳以上の薬剤師の皆さんは、ぜひ参考にしてみてくださいね。
現在の60歳以上の薬剤師の転職事情について

60歳以上の薬剤師の転職事情に詳しい皆さん、現在の転職事情について詳しく教えてください。

60歳以上の薬剤師の転職事情ですが、一部は明るいと思いますがほとんど求人がない職種もありますね。
60歳以上可の調剤薬局やドラッグストアの求人はよく見かけるのですが、製薬会社や病院薬剤師などではあまり求人を見かけません。たまに見かけるとしても常勤ではないことが多いので、体力面などを考慮しているのかと思います。
どの職場もある程度忙しいので体力面での不安はあると思いますが、それ以上に勤務形態が不規則になるような職場では求人が少ないですよね。
基本的に管理職という立場であれば気にしないで良いのかもしれませんが、中途採用でいきなり管理職というのもなかなか無いので、求人の総数としても少ないです。
ただ調剤薬局によっては、好んで年配の方を採用する傾向もあるので、職種を絞ればまだまだ求人はあると思います。

60歳以上の薬剤師さんが活躍している職場と言えばやはり調剤薬局ですね。薬剤師の求人情報などを見ても、積極的にその世代を募集しています。
60歳以上の方を多く採用しているのは経験もあるのですが、それよりも離職率の低さなんだそうです。今は薬剤師が余っていると言われていますが、それでも雇う側としては安定して働いてくれる人材を求めています。
若い世代がすぐ転職するというわけではないのですが、年配の方は一度就職してしまえば長期で働いてくれる見込みが高いんですよね。
ちなみに私の職場にも60歳以上の薬剤師さんがいるのですが、いろいろな経験があって助けてもらうことが多いですね。おそらく、最近の医薬品に関しては私の方がスキルが高いと思うのですが…その60歳以上の薬剤師さんの経験値からおそわる事も多かったりして、個人的にもかなり信頼しています。
あと失礼な言い方かもしれませんがその年代の方って体が強いですよね。風邪を引かないというかほとんど体調不良で休むことが無く、毎日顔を会わせていますね。
逆に20代の新人薬剤師の子は結構休んでますが、、、、、、、
まあそういった取り組み姿勢なども年配の方の方がしっかりしているので、未だに求人があるのではないかな?と思います。

局内では60歳以上でバリバリ働いている薬剤師さんがいらっしゃいます。新卒の20代の新人薬剤師に服薬指導されるよりも、経験豊富な薬剤師に服薬指導してもらったほうが嬉しい患者さんがたくさんいるんです。局内でも若い薬剤師に頼られてます。
薬剤師経験が長くて、そこまで細かく選ばなければ、転職先は見つかると思います。しいていうなら、応募する調剤薬局の患者さんの年齢層に注目するとか?患者さんの年齢層が高そうな診療科を扱う薬局だと、重宝されると思います。
あとは、年齢的にはあまり仕事がハードなところではしんどいかもしれません。一日に扱う処方せんが何百枚で休憩する時間がなくて立ちっぱなしのところでは、いくら経験が生かせても体力的についていくのが辛くなると思います。

新しい薬局だと薬歴を手書きではなくパソコンで打ち込んだり、最新の調剤機器もたくさんあります。うちの薬局のベテラン薬剤師が機械が苦手だからよく周りの薬剤師にやり方を聞いています。ですので、これからの時代では、年配の方で機械類が苦手な方だと仕事にも支障が出てくるかも知れないです。
何でもすぐに対応できる方だと大丈夫だと思いますけど、もし苦手意識がある方なら、最新のものを取り入れていないような薬局を選ばれた方が安心して仕事ができるのではないですか。年齢を重ねてからの転職はストレスだしエネルギーも必要ですね。

たまにフルタイム勤務でも定年後の薬剤師さんが働いているケースも少ないですがあります。
特にある程度の役職経験や調剤に精通していると、歓迎される傾向にあるようです。しかしその場合も給与の面で以前と同じ位の額が保証されるかと言うと、そうでは無いケースが目立つと思うんですよね。やはりいくらベテランでも雇用主としては、長く働いてくれる若者を採用したいと思うのは自然なことですし。でも60歳以上でも活躍している薬剤師さんは沢山いるので、1度コンサルトさんに意見を仰いでみるのが一番。
でもベテランになればなる程、周りの空気が読めずプライドばかりが高くなってしまうって薬剤師さんも多いんですよね。コミュニュケーションスキルが求められる場合が多いので、柔軟な姿勢でお仕事に望む方が求められています。

60歳以上の薬剤師さん多いですよね。
例えば現役時代はバリバリ製薬会社の営業職で働いていて、定年後にその余ったエネルギーでドラッグストアーや調剤薬局でパート勤務している方も多いです。
流石に正社員での転職は厳しいでしょうが、パートや派遣形態での勤務なら全然大丈夫だと思います。確かに全くの調剤経験未経験で病院や調剤薬局で働く事は難しいでしょうけれども。
よく言われる事ですが、特にドラッグストアは高齢の薬剤師さんも多く働いている分野だったりもしますので、安心して勤務出来ると思います。
特に調剤業務が無い所だと、精神的にも安心してお仕事できます。

答えてくださった薬剤師の皆さま、ありがとうございました。
まとめ

いかがだったでしょうか。
今回は60歳以上の薬剤師さんにスポットを当ててご紹介しました。調剤薬局やドラッグストアの中には、60歳以上でもOKの求人を見つけることができます。
何にしてもまずは、自分に合った薬剤専門の転職サイトに登録して、情報収集からはじめて行きましょう!そして、担当のキャリアコンサルタントに希望する条件を伝えて求人を紹介してもらうことはもちろん、気になる求人があったら職場環境などをしっかりと事前に確認しましょう。
おすすめの薬剤専門の転職サイトはこちら↓